母子家庭のパートでも確定申告するべき?行った方がいい人?

シングルマザーの悩み

年末になると聞こえてくる年末調整と確定申告という言葉。

会社員やパートなどでお給料をもらっている人にとって、

近頃は副業や掛け持ち、臨時の収入などがあると、とてもきになるトピックですよね。

 

母子家庭ママの正社員やパートの場合でも、通常は、年末調整は会社が代行してくれるもので、

基本的には自分で確定申告をする必要はありませんよね。

しかし、例外として確定申告をしないといけない場合や、

母子家庭だからこそ、確定申告した方がいい場合があります。

 

パートやバイトは年末調整されていれば確定申告の必要なし?

年末調整その年のうちに払いすぎた

住民税を返してくれるために会社が行ってくれるものです。

本来なら自分で確定申告をして返還してもらうのですが、

年末調整では会社が従業員の分をまとめて代わりに手続きをしてくれます。

毎月もらっている給与明細や毎年の年明けごろにもらう

源泉徴収票を見て確認しましょう。

 

「しっかり源泉徴収されて年末調整が終わった。」

だからやっぱり、確定申告は行わなくてOKと思いこんでいませんか?

 

パートの掛け持ち、控除を受けるなら確定申告が必要!

確定申告って面倒でも、年末調整で戻らなかった払いすぎた税金の還付を受けたり

多くの収入があった場合は、しっかり所得を申告し納税することはとても重要です。

たとえば、複数のバイトを掛け持ちした場合や、多くの収入がある場合、シングルマザーとして

母子家庭にとって有利な寡婦控除があることを知っていましたか?

これがあるのとないのとでは控除額が大きく変わってきてしまいます。

知らなかった、なんてもったいないんです!

 

というわけで、母子家庭のパートの場合の

確定申告の利点と、確定申告の際に注意したいポイントについてご説明しています!

 

パートなのに確定申告が必要な場合とは?

パートやバイト先の会社から、源泉徴収をされていても確定申告が必要な場合があります。

掛け持ちの場合

年末調整は1社でしか行うことができないため、

ほかに掛け持ちをしている場合は、複数の収入がありますね。

自分でその分の確定申告を行う必要があります。

 

医療費控除などの控除を受ける場合

医療費控除などの控除は年末調整で受けることができません。

お子さんや扶養家族、ご自身の通院や治療にかかった薬代、通院交通費用などを

申告することで医療費控除を受けることができる場合があります。

これらの控除を受ける場合は確定申告の際に手続きを行わなければなりません。

 

1年の途中でパートをやめた場合

確定申告では1年を1月から12月として考えます。

この年度の途中でパートをやめて、

無職の状態で年を越した場合は年末調整を受けられないので、

自分で確定申告を行う必要があります。

 

副業による所得が20万円以上ある場合

本業と副業を合わせて確定申告をしなければなりません。

  1. 年収が103万円以上の場合

給与所得控除が65万円、

基礎控除が38万円が年収から差し引かれて課税金額を計算していきます。

 

この合計が103万円となり、年収が103万円以下の場合は

課税対象の所得がゼロとして扱われ、課税対象外になります。

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母子家庭が確定申告をするメリットは寡婦控除、扶養控除、基礎控除の3つ

また、母子家庭のママが確定申告をするメリットとして

確認しておきたいポイントは、寡婦控除、扶養控除、基礎控除の3つがあります。

 

寡婦控除

この寡婦控除を受けられるのは離婚や死別を経験した人のみです。

未婚のシングルマザーは適用できないので注意しましょう。

所得が500万円以下(年収で約688万円以下)の場合は

35万円の控除になります。

通常は27万円の控除ですので、あてはまる方は記入を間違えないように注意しましょう。

寡婦控除は会社に申告の手続きを行っていれば、

年末調整で受けることができます。会社に確認しましょう。

 

源泉徴収票の寡婦の欄にチェックが入っているかどうかで、

寡婦控除を受けているか確認できます。

 

扶養控除

子供が16歳以上である場合に適用できます。

中学生までは児童手当を受け取っているので、扶養に入れることができません。

 

基本的には1人あたり38万円の所得控除になります。

19歳から22歳の子供であれば、63万円の控除になります。

ただし、子供のバイト代が

年収103万円を超えると扶養から外れてしまいます。

バイトをする場合は注意しましょう。

 

基礎控除

これは誰でも適用される控除で38万円が控除額です。

記入漏れが多いので注意しましょう。

 

税額の計算には関係ないのですが

16歳未満の子供の記入欄があります。

忘れずに記入するようにしましょう。

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まとめ

母子家庭のパートで働いているママが

確定申告をするときに注意したいポイントについてご紹介してきました。

 

離婚や死別によって母子家庭になった場合は

寡婦控除を受けることができます。

これはとっても大きいので、忘れず受けたいですね。

最近では、確定申告の書類は

インターネット上で自動計算によって作成することができます。

 

毎年確定申告の時期になるとお近くの税務署や市役所で確定申告の方法や、

必要な書類などを教えてくれます。

 

できれば平日の午前中に税務署に行けば、担当官が一緒に申告をその場で

一緒に手助けしてくれるのでそれほど難しく考える必要はありません。

 

面倒な計算もWEB上のフォームに入力するだけで

アッという間に終わらせることができます。

しかし、長い列に並んだり、トイレなどに行けない場合もあるので

子供はできるだけ預けるか、面倒を見てくれる人と同伴で行きましょう。

 

こちらをぜひ活用して、

忙しい家事やお仕事の合間に面倒な確定申告も

さっくりと終わらせてしまいましょう!

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